もうどれくらい前でしょうか、、。村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を手に取ったのは30年前とか?!たまーに、パラパラとめくってはまた読んでしまう、、4、5回は読んだのではないでしょうか。なかなか複雑です、2つのパラレルワールドが同時進行します。村上春樹さんの本は好き嫌いが分かれると思います、意味がわからないと耳にします。はい、なんのことやらって感じで物語りが進むことが多いですよね。「え?どういうこと?そんなシチュエーションとかありえんやん!」って思うこともしばしばですけども、私は「そういう世界がある、そんなわけのわからないことがある」ってことをそのまま受け止めていくのが面白く感じています。描写がとにかく、いい意味でしつこい!廊下を歩くシーンだけで何ページつかうんよ!!って笑えます。
最近、耳で聞くオーディブルにハマっておりまして、今度は耳でこの本を聞いてみました。ナレーターは俳優の大森南朋さんだったので、トーンがとてもよく合っていて引き込まれました。何回も読んだことある小説がこれまた情緒的に聞こえてきて、さらに世界観にどっぷり浸かることができました。毎回読んだあとに、何とも言えない虚無感、どよーんって寂しくなるんですよね(笑)なのに何で読んでしまうんでしょう。
この本は、自我とアイデンティティがテーマだと思います。それをこんだけの大きなスケールで描けるのは本当にすごいな、と毎回思います。
「心を失った、永遠に平和なユートピア」か、
「傷つき、失うことは多いけれど、心がある現実」か。
みなさんならどちらを選びますか?